BL読書帖 2016【1】
お久しぶりぶりざえもん。
(神谷さんのぶりぶりざえもん、素晴らしかった)
今年、とうとう“不惑の年”を迎えてしまったのだが、
どこがどう不惑なのかまったくわからないまま
すでに半年以上が経過してしまった。
ただ、今日、父の知り合いが贈ってくださった林檎を口にして
「私がもっとも好きな果物は林檎だな」という結論が出た。
これは死ぬまで不動であるような気がする。(不惑?)
いや、そんなことはどうでもいい。
今年から紙の本を買うのを控え電子書籍に移行しているのであるが、
紙の本のときは部屋の片隅に乱雑に積み上げた本の山を見て
「いつの間にか本が増殖している…なぜだ(私が買っているからか)」
とごまかせていたものを(ごまかせていたのか?)、
電子書籍の場合は「あなたは〇冊(〇ページ)読破しています」などと
はっきりと数字として表されてしまうのである。
本格ミステリに夢中になっていた20代の頃に
こういうものがあれば良かったのに。
おそらく年間200冊以上読んでいたので、
ものすごい達成感を得られていただろうと思う。
不惑の年となった今年、200冊近く読んでいたのはBLであった。
たしかに半額フェアのときにばばばばっと読んだ覚えはある。
けれども200冊弱も読んでいたのかと驚いた。
驚いた。(本当に驚いたので2回言う)
そんな今年読んだBLについて印象に残っているものを
忘れっぽいおのれのために少しずつ記録していこうと思う。
まっくらやみで君と、 (IDコミックス gateauコミックス)
- 作者: タカナシモリミチ
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2016/03/15
- メディア: コミック
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「アンテナが折れてた間に新しい作家さんがいっぱいデビューされている!」
とウキウキしたのを覚えている。
(ここから200冊弱読破がはじまったようなものである)
課長が可愛い。
なんでもできるのに世間知らずなところが可愛い。
闇を抱えているのに可愛い。
(闇部分をあれ以上掘り下げなくて大正解だと思う…この二人には必要ない)
そして、個人的にどことなく可哀そう&不憫な“攻”が好きなので
滝本君が葛藤している様をにやにやしながら読んだ。
はあ、可愛い二人。(思い出し可愛い)
当て馬の岩瀬のお話も現在連載されているようなので今から楽しみにしている。
- 作者: 嘉島ちあき
- 出版社/メーカー: 海王社
- 発売日: 2016/09/10
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上司と部下が互いに秘密にしている弱み(ゲイ&ドルオタ)を
ひょんなことから握り合ったのだが
「バレちゃったけど隠さなくていいから楽だな」と
不本意ながらも親密になり、次第に心も(身体も)通わせてゆく。
ゲイの上司・姉崎が(言葉が悪いが)尻軽になった経緯らしきものが
ところどころで描かれていて切なかった。
ドルオタの部下・御門がまっすぐな良い男で良かった。
ドルオタじゃなかったらすぐに彼女ができてたんじゃないかと思う。
(それではBLにならんので)彼がドルオタで良かった。
当て馬(本日2回目)の吾妻には何か罰を与えたい。
年下の超かわいこちゃんにガンガンに攻められてポイされたらいいのに。
(罰?)
- 作者: はらだ
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2016/04/16
- メディア: コミック
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描かれる“執着心”の在り方が個人的な好みにそぐわないことが多く、
「もうちょっとほのぼのしていて、だがしかし、さらに変態的ならいいのに」
と思っていたところでこの本に出逢った。
本書に掲載されている“宇宙のもずく”でその個人的な希望が叶えられた気がした。
読み進めながら「ばっかじゃないの!」と呟きつつ爆笑してしまった。
(読んでいる間、国枝彩香先生の『番人 (ビーボーイコミックス)』に掲載されていた
あの問題作をなんとなく思い出してしまった)
(特に似通っていないのになぜだろうか…問題作という部分が共通なのか)
博士と助手シリーズ、いつかどこかでまた描いていただきたい。
(【2】へ続く…冬休みに入ったら書けるかな)